べりえの本紹介 「置かれた場所で咲きなさい」

こんにちは。べりえです。

今日紹介する本は、

「置かれた場所で咲きなさい」渡辺和子(著) 幻冬舎 です。

まずこの本を選んだ理由です。 

タイトルにある「置かれた場所で咲きなさい」という言葉、これは中学校で3年間ずっと担任をしてくれた先生が、卒業するときに私に送ってくれた言葉でした。

界隈では有名な先生で、授業も楽しく、いつも自分の子供のように優しく、厳しく、まっすぐ向き合ってくれました。

そんな先生からいただいた言葉は、自分の中にずっと残っていて、どんなときも私を支えてくれました。

そんなある時、書店でこの本を見つけ即購入。

 

 …前置きが長くなりましたね(笑)

さっそく紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 1.  本の構成

この本は、渡辺和子さんが生きていくうえで大切にしている教えや、

自分の生活や価値観を正すきっかけになった言葉を紹介しています。

4つ章に分かれていて、1テーマにつき2~3ページの解説がついています。

 解説と言っても気難しいものではなく、渡辺さんがどこでその言葉を知ったのか、どんな状況で知ったのか、どう考え方が変わったのか、ということを語り口調で丁寧に優しく書いてあるので、すっと心に入ります。

 

全部が全部、こうであるべき!と思い込みすぎず、自分がいいなぁと思った部分を抜粋しながら読むのがおすすめです。

自分の生活や状況にあてはめながら読むと、より分かりやすいかなと思います。

 

 

 

 2.  第1章「自分自身に語りかける」

この章では、自分の感情を自分でどう扱っていくか、ということを述べています。

どんなときでも、自分の考え方ひとつで見え方が変わってくる、なんてことはよくあることだと思います。しかし、それをいつでもできているか。

特に「周りの環境のせいにする」のは、知らず知らずのうちにこうなっていることが多いなと気づかされました。

 

「置かれた場所で咲きなさい」(p.10)

この本のタイトルにもなっている言葉です。

私は、この言葉のポイントは「咲く」という表現だと思います。

置かれた場所で、不平不満を言いながら生きていくことは誰にでも出来る。でも、「咲く」ことが出来る人ってすごいなと思うんです。

ここでは「咲く」ことを、「自分自身も周囲の人も幸福にすること」としています。

良いことがあってこその笑顔じゃなくて

笑顔でいりゃ 良いことあると思えたら

それが良いことの 序章です

 

「PADDLE」Mr.Children

 私が好きなミスチルのPADDLEという曲の歌詞です。

現状に嘆くのではなく、まずは自分が笑顔で楽しんだら、楽しめたら、きっと現状はもっと良くなると信じて、これからも頑張っていこうと思います。

 

「幸せを他人任せにしてはいけない」(p.29)

これは、この本を読んでて割と衝撃を受けたというか(笑)、あぁ自分って幸せを他人任せにしてたなって気づかされた言葉です。

個人的には、完全に恋愛面でこれを大切にしないとなと思いました(笑)

ここでは「自分から積極的に動いてこそ、幸せは得られる」と述べてあります。

幸せを他人任せにしてしまったら、それこそ周りに振り回されるし、自分が幸せでないのは周りのせいとも言えてしまいます。

自分が決断したことだからこそ、失敗も受け入られ、次に進んでいけるのではないでしょうか。

 

 

 

3. 第2章「明日に向かって生きる」

1章で自分の感情をどうコントロールするか、ということを述べていましたが、2章では自分の行動をどう自分でコントロールするか、ということについて述べられています。

 

「堪忍のなる堪忍は誰もする。ならぬ堪忍、するのが堪忍」(p.51)

これも、読んでいて「なるほど…」となった言葉です。

この言葉は渡辺和子さんのお母様の言葉なのですが、自分に対しても、子供に対しても相当厳しい方だったようです。

中学・高校・大学と部活動をしてきて分かったことは、後輩に尊敬される先輩は、いつも先輩としての自覚や責任を態度で示していました。

いくら言葉を伝えても、行動が伴っていなければその言葉に効力はないと私は思っています。

きっとこれから先、いろいろな場面でこの言葉を思い出すのだろうなと思います。

そして、この言葉が似合う一人になれるよう、努力したいですね。

 

「他人の生活まで暗くする権利はない」(p.60)

「不機嫌は立派な環境破壊だ」(p.62)

「ですよねぇぇ!!」と一人でめちゃくちゃ共感しました。

これずっと思ってたことです(笑)

私はこれを気にしすぎて、ため込んで爆発して結局不機嫌になるというパターンなのですが(おい)、特に上に立つときは、これを意識しています。

責任というのでしょうか、上に立つ以上こうであるべきと思っています。

環境破壊、くらい言いきってしまう方が、より気を引き締められそうですね(笑)

 

 

 

4. 第3章「美しく老いる」

この章については、まだ少し私には早かったです(笑)

もう少しいろんなことを見て、この章を読みに帰ってきたいなと思いました。

ただ一つドキッとしたのは、「年を取って時間が出来たらあれをしよう」と考えていても、思い通りにはいかないということでした。

まさに私も時間が出来たらあれがしたい、これがしたいと思っていたことがたくさんあったのですが、やりたいと思ったとき、やれるときにすべきだと再認識しました。

 

余談になりますが、私は大学4年間非常に忙しく過ごしていました。

もちろん後悔はしていないし、高校のときからは想像しえないくらい成長しました。

ですが、忙しすぎて自分と向き合う時間はほとんどなかったように思えます。

自分はどういう性格で、どういうことが好きで、何がやりたいのか。

簡単だと思っていたことが、すごく難しいことに気付いたのは、本当に最近です。

でも、今ここで気づけたことをプラスにとらえ、自分のための時間を増やしていきたいと思います。

 

 

 

5. 第4章「愛するということ」

 「愛」と聞くと、なんだか重たくて責任が大きいような、ちょっと抵抗があります。

でもこの章では「愛するということ」は、いい意味で、 簡単なことなんだなと思わせてくれました。

「愛する」くらいの心をもって相手を受け入れ、接することが出来たら、きっと素敵な毎日になるのだろうなと思います。

 

「信頼は98%、あとの2%は相手が間違った時の許しのためにとっておく」(p.139 )

 「完璧な人などいない」と分かっていても、どうしても他人に求めることもあり、そして勝手に裏切られた気分になって落ち込むことは、よくあります。

ですが、この言葉を読んで、心がすっと軽くなりました。

許す余地を自分で設定しておくことで、余裕をもって相手と接することができる。

そして、自分にも2%の余地を残しておくことによって、より相手にも優しくなれるし、自分らしくいられる。

この考え方は、常に持っておきたいものだなぁと思います。

 

「ひとのいのちも、ものも、両手でいただきなさい」(p.153)

渡辺さんは「拒否したい、突き返したいようなものが差し出された時、果たして、それらを受け止めるだけでなく、両手でいただく心になれるだろうか」と続けています。

拒否したい、突き返したいと感じてしまった時点で、負担になりそうな気もしますが(笑)、そこをどう捉えるか、どう受け取るかは自分次第なんだろうと思います。

私は、意味のないことはないと思っています。

ですが、辛いな、嫌だなと思いながら受け入れると、やっぱりしんどいです。

こうした謙虚な心構えを持てれば、負の感情を抱いてしまう前に受け入れることが出来るのだろうと思います。心がけていきたいです。

 

 

 

6. まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございます。

まさかこんなに長くなると思いませんでした(笑)

自分なりの解釈をふんだんに盛り込んでいるので(というかほぼ感想文)、こうではない、ああではないと思うことがほとんどだと思いますが、こういう素敵な言葉がある、というきっかけになればと思います。

 

私自身、人から「あなたに」といただいた言葉や、本人は何気なく言った言葉に何度も救われてきました。

「良い言葉」なんてものはないと思うのですが、「自分が迷ったときに支えてくれる言葉」は、いろんなところに転がっていて、ふとしたときに思い出されて力になってくれるものだと思います。

まだまだひよっこなので、偉そうなことは言えないですけどね(笑)

 

渡辺和子さんは現在ノートルダム清心女子大学の理事長をされているので、もちろん宗教的な内容も多いのですが、自分なりに言葉ひとつひとつを解釈できる素敵な本です。

ぜひご一読ください!

 

 

では、べりえでした。